■グリニッチ便り■
      No.137, 2007年12月号
 Japanese Gospel Church of Greenwich   グリニッチ福音キリスト教会

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Christmas Message  グリニッチ福音キリスト教会 牧師 立石尚志
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日本の鉄道
「ただ今、人身事故のため、○○駅より○×駅の区間、全線運転を見合わせております。お急ぎのところ、ご迷惑をお掛けしています。」
 車内放送が流れる間、だれ一人顔色も変えず、会話をしている人たちは話しをそのまま続けている。こういう時は御法度の携帯も許されるようだ。みな誰かに連絡を入れている。再び車内放送が流れる。「大変ご迷惑をお掛けしました。ただ今、運転を再開いたしました。」いったい誰が誰に迷惑をかけているのだろうか。
 グリニッチ便りの前号では「日本の新しい道路」のすばらしさについて書かせていただいたが、今回は鉄道で痛感されられたことを書きたい。6ヶ月に及んだ帰国期間、私たち宣教師を支援して下さっている教会や団体約130箇所を巡り、宣教報告をさせていただいた。当然その間、電車に乗ることも多かったわけだが、いったい何度、上記のような放送を聞き、車内の人々の反応を見てきたことだろうか。
 年間自殺者3万人以上ということは一時間に一人、誰かがどこかでという割合である。とにかく日本では毎日のようにどこかの鉄道がこの理由で止まる。年末は特に多くなるそうだ。借金の問題もあるが、年末の賑わいの中、孤独に耐えられなくなる人が多いとも聞く。鉄道社員のブログを読んでみると、人身事故と聞いてふと安心するというのだ。電車の車両が壊れないからだという。人間は柔らかい。車内放送に録音さえ用いる鉄道会社まであるというのだ。日本の鉄道の闇を垣間見る。

ここに何対かの反意語を挙げてみたい
    絶望〜希望、落胆〜昂揚
    不安〜余裕、恐怖〜安心
    切れる〜寛容、絶交〜和解
    復讐〜赦免、破壊〜建設
    憎悪〜愛慕、侮蔑〜尊敬
    邪悪〜善良、冷淡〜親身
    悲しみ〜喜び、悲嘆〜歓喜
    不穏〜平穏、怖じ気〜勇気
    悪〜善、虚偽〜真実
    不自由〜自由、束縛〜解放
    敗北〜勝利、困難〜解決
    悲観〜楽観、貧困〜裕福
    頑固〜柔軟、萎縮〜悠々
 
 厳密に辞典から調べたわけでないので多少のズレはお赦しいただきたいが、どういう種類の反意語を挙げたかは分かっていただけると思う。人間の精神状態や道徳に関するものである。左側は人間の心の闇や弱さ、または人を悪に向かわせもの、右側は逆に光と善に向かわせるものである。こんなに多くの反意語があること自体、いかに人間が道徳的な存在であるかを示していると思う。
 これを同時に「人間の生きるための力」という視点から考えて見るなら左側は生きる力を弱め、右側は生きる力を強めるものとも言えないだろうか。先ほどの鉄道の車内放送を思い出していただきたい。事故を引き起こしたのは私たちと同じ息をしていた尊い人だった。その方は上の幾つかの状況に追い込まれていたのに違いない。残念ながら左側からの強い引っ張りに対抗できるほど、右側のものをたくさん持っていなかったのである。
 今、これを読んで下さっている皆さんにも伺ってみたい。あなたはここに挙げてある右側のものをどれくらい持っているだろうか。右側のもので生きているだろうか。左右ギリギリのバランスで生きているだろうか。左側に引きずられてしまっているだろうか。あるいは復讐、憎悪、邪悪など左側のものから破壊的な活力を得て生きてしまっているだろうか。
 もう一つ伺って見たい。右のものを手に入れるためにあなたはどこにそれを求めているだろうか。

光は闇の中に
 教会のクリスマス礼拝ではよくキャンドルサービスが行われる。祭壇に灯されたロウソクの火を礼拝者一人一人が自分のロウソクで受け渡して行く。これは二千年前のイエス・キリストの降誕と十字架、復活によってもたらされた希望、愛、勝利、喜びの光がいかにして全世界に広がったかを象徴している。聖書に次のようにある。

    やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った。
        旧約聖書 イザヤ書9章2節
    光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。 
        新約聖書 ヨハネによる福音書1章5節

二千年前、大勢のユダヤ人の子供が産まれていたはずだ。二千年前、大勢のユダヤ人がローマにより十字架刑に処せられたはずだ。しかしなぜベツレヘムで生まれたマリヤの子だけが、なぜエルサレムで死刑になったユダヤ人イエスだけが全世界で覚えられるようになったのだろうか。なぜこの人物のためなら喜んで命まで投げ出す人たちがいたのだろうか。またなぜ宣教者たちが全世界にまで出ていって「まことの光であるイエスを信じるなら救われる」というメッセージを伝え続けているのだろうか。
答えは実は簡単である。事実だからだ。キリストを信じるなら救われるだけでなく、右側にあるものを豊かに手にすることができるようになる。これは神の約束なのだ。キリスト教が歴史を通じて新しい芸術、音楽、文学で満ちており、常に人権尊重・奴隷解放に向かわす動力になりつづけた秘密はまさにこのキリストにある光にある。

神を試していただきたい!
 これをお読み下さっている方でキリスト教検討中の方にお願いしたい。だまされたと思って、聖書が勧めるように、自分の罪を悔い改めてキリストを救い主として受け容れ、神に従う生き方に踏み出してみていただきたいのだ。そして神が本当に右側のものをくださるか神を試していただきたい。

クリスチャンには証しを!
 これをお読み下さっているクリスチャンにお願いしたい。神があなたに与えてくださったこれら右のものを思い出し、数えてみていただきたい。そして証をしていただきたい。あなたの持っている希望や喜びを欲しいと思っている人は世の中にあふれているのだ。それを持っていないために毎日、大勢の人が命を落としているのだ。

    あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には
    だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい。
        1ペテロ3:15

 クリスマス。町は無数の小さな光からなる華やかなイルミネーションで飾られている。しかしクリスマスの本当のメッセージは、生きるために必要な光を私たちが心の内側に持つことができるということなのである。キリストの十字架はまさにそのためであった。皆さまの心にキリストから来る光が灯ること、多くの希望を失ってしまっている方々にこの光が灯ることを祈りたい。■




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まばたきの詩人 水野源三
「わが恵み汝に足れり」「今あるは神の恵み」「み国をめざして」(アシュラム・センター)よりの抜粋
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 粉雪の降る1984年2月、一人の聖徒が天に召された。まばたきの詩人として知られる水野源三さんである。小学校4年生の時に脳性麻痺に侵され、47歳で召されるまで六畳一間の世界で手も足も口も不自由のまま生きた方である。その病床に通った宮尾牧師を通し、彼は信仰を持つに至った。五十音表を指さす母の指先を目で追い、まばたきで意を伝え、一文字一文字ずつキリストにある喜びを詩、短歌に託して歌い上げていった。
 世の基準から考えたら何一つ持たない水野源三さんであったがその心はキリストの光に満ちていたのである。今回は彼の作品の一端に触れ、信仰の生み出すものを知っていただきたい。世の全てのものを持っていながら、来年47になる私であるが、内にどれほど豊かにキリストに住んでいただいているか問われる思いである。牧師

星よ光りて  1973
ユダヤの国の小さき村に
悩み苦しむ人々を救う
神の一人子生まれしことを
知らせよ知らせよ星よ光りて

君の君をば拝するために
くらき夜道もよろこびいさみ
はるばると行くものを導き
進めよ進めよ星よ光りて

救いの御子が産声上げて
真白き布でくるまれたまい
静かにねむる馬屋の上に
止まれよ止まれよ星よ光りて

母が共に    1969
我ひとり悩むのでなく 母が共に
我ひとり聞くのでなく 母が共に
我ひとり信じるのでなく 母が共に
我ひとり祈るのでなく 母が共に
我ひとり喜ぶのでなく 母が共に
我ひとり待つのでなく 母が共に

静かな夜   1973
粉雪が降りつづき
誰もこない静かな夜
キリストとのへだたりがちぢまってゆき
心にみちていた悲しみが
うすれ行く

神様   1979
三十三年前に
脳性麻痺になった時は
神様をうらみました
それがキリストの愛に
触れるためだと知り
感謝と喜びに変わりました

御言葉    1979
神様
今日も御言葉を下さい
一つだけで結構です
私の心は
小さいですから
沢山いただいても
溢れてしまい
もったいないので

キリストの十字架のゆえに1983
否み続ける私たちを
キリストの十字架ゆえに
なおも愛し続けたもう
父なる御神を信じよ

拒み続ける私たちを
キリストの十字架ゆえに
なおも招き続けたもう
父なる御神を仰げよ

背き続ける私たちを
キリストの十字架ゆえに
なおも赦し続けたもう
父なる御神を崇めよ

思う心      1981
主がゲッセマネで捧げた
祈りを思う心には
新たなる讃美の歌が
静かに静かに生まれてくる

主が十字架で流した
血潮を思う心には
新たなる讃美の歌が
静かに静かに生まれてくる

主が私たちに示した
御愛を思う心には
新たなる讃美の歌が
静かに静かに生まれてくる

低く低くなされた主よ  1982
低く低くなされた主よ
あなたの御旨がある所に
私を導いてください

低く低くなられた主よ
あなたの御愛がある所に
私を近づけてください

低く低くなれらた主よ
あなたの御後のある所に
私を歩ませてください

低く低くなられた主よ
あなたの御声のある所に
私を低く低くしてください



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■2007年12月〜2008年春の集会予定■
(変更の可能性もありますので電話でご確認ください)
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12/16 @ 12:30pm〜
    
ファミリークリスマス会
12/23 @ 4:00pm〜
    
クリスマス礼拝
1/01 B 8:00am〜
    元旦礼拝
1/06 @ 12:30pm〜
    お餅を食べる会

【定例集会】
    ● 礼拝 日曜日10:00am〜11:15am
    ● サンデースクール 日曜 11:20am〜12:00pm
        
大人、子供はそれぞれクラスに分かれます

【各種集会】
    ★ グリニッチ家庭集会(場所はTELで)
        12/14E、1/11E、10:00am
    ★ グリニッチ聖書研究会 10:00amE
        (場所はTELでご確認ください)
    ★ハリソン聖書研究会
        隔週火曜 10:00am 1/8B.1/22B
        場所:ハリソン長老教会
    ★ スタンフォード聖書研究会
        毎週火曜1:30pm 場所:井上宅
    ★ ハートフォード家庭集会
        12/27D 10:30pmテイラー宅
    ★ メンズバイブルフェローシップ
        隔週水曜8:00pm 場所:荒木宅
※上記以外にも週の間に、入門クラス、聖書の学び会が定期的に行われています。お問い合せください。
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ハーベスト・タイムの放送を毎週金曜朝8時よりWMBCにて、あるいはWEBで!!
    
http://www.harvesttime.tv/
★お勧めキリスト教日本語ウェブ放送局:
BBN聖書放送
    http://www.bbnradio.org/japanese/
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《教会住所》
    グリニッチ福音キリスト教会 (Japanese Gospel Church of Greenwich)
    牧師 立石尚志
    
c/o St. Paul Ev. Lutheran Church, 286 Delavan Ave. Greenwich, CT 06830
    ebsite: www.jgclmi.com
《問い合わせ》
    教会TEL/FAX(203)531-6450
    牧師宅TEL/FAX (203)531-1609
    e-mail:
jgclmi@verizon.net
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