■グリニッチ便り■         No.134, 2007年5月号
 Japanese Gospel Church of Greenwich     グリニッチ福音キリスト教会
 


一時帰国/天の故郷   グリニッチ福音キリスト教会 牧師 立石尚志


「こちらに来られて何年ですか?」米国で暮らす者たちの間では半ば挨拶、半ば話している相手を計る物差しとなる質問です。というのも1年暮らして見えて来るものと3年、5年、10年、20年暮らして見えてくるものとが当然、それぞれ段階によって違うからです。ちなみに私たちは2003年5月にこちらに来ましたのでちょうど4年ですが、この度、この6月より私は12月初めまで半年、妻子は8月末まで3ヶ月間一時帰国いたします。
駐在員の方々とちょうど同じように、私たちは日本の宣教団体から派遣されてこちらで宣教師としての働きをしているため、任期が定められています。私たちの場合は一期が4年ですが、帰国しますと早速、私たちを支援してくださっている日本全国の教会を回り、帰国報告をすることになっています。そして第二期目の派遣の許可がいただけたなら、12月にこちらに戻って来ます。その後どれくらい続けるか・・・はわかりませんが神様のみこころなら3期はさせていただきたいと思っています。

  
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さてその先は?と聞かれたなら恐らく日本に「帰国」すると答えると思います。多分、「妻が帰る」と言うからだと想像していますが、それだけでなく、そもそも私たちが日本人だからというもっともな理由があるからです。しかし私たちにはさらにその先の「帰国」が待っていることも知って信じています。「天の国」への帰国です。使徒パウロはこう語りました。

ピリピ 3:20 けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。

「私たちの国籍は天にある。」これはイエス・キリストを自分の救い主と信じる者たちが共通して持っている確信、と言っていいかも知れません。決して良い行いをたくさんしたから天国に行けると思っているのではありません。むしろ逆で、自分はどうにもならない罪深い存在であり、数々の過ちを犯してきたにも関わらず、神は一方的な恵みによって自分たちを救ってくださった、と理解しているのです。しかし1)罪深い生き方をして神を悲しませてきたことを悔い、2)神に従う決心を新たにし、3)差し出されたキリストの身代わりの死を信じ、4)洗礼を受けますと、不思議なことが起きてくるのです。いつの間にか心から神様を「天のお父様」と呼べるようになり、自分は「神の子供」とされたということが分かってくるのです。

ヨハネ1:12しかしこの方(キリスト)を受け入れた人々、すなわちその名を信じた人々には神の子どもとされる特権をお与えになった。

そして普通、子供はお父さんの家に帰るものです。 ・・・キリストも次のように言いました。

ヨハネによる福音書14:2〜3 わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。
 
帰る家がある。自分を愛してくださっている神様が待っている故郷がある。相続すべき土地が用意されており、喜びと楽しみの尽きない所がある。しかも天の国は今の世界の一番美しい所よりも遙かに素晴らしい場所です。私は未だ見ぬその故郷に「帰国」することを楽しみにしています。そこに行くにはたった一つしなければならないことがあります。それは天のお父様との関係を正常に戻すことです。それはイエス・キリストを信じることを通して果たされることなのです。

聖書は人間の霊魂が不滅であることを教えています。つまり私たちは永遠をどこかで過ごすということです。20年後、あるいは50年後、天の御国においてお互いに「ここでお会いできてうれしいです!」と挨拶を交わせたならすばらしいです。


矢吹博先生、育代先生が6月〜8月まで留守番をしてくださいます!

 
私たちが帰国している間、6〜8月までの3ヶ月間、グリニッチ教会の代替牧師(留守番牧師)をしてくださるのは矢吹博先生と奥様の育代先生です。私たち夫婦(立石)が心から尊敬し、あのお二人のようになりたい!と目指している素敵なご夫妻です。この度、先生方が働いておられる埼玉県の行田カベナント教会がこのグリニッチ教会の働きを強力に支援してくださることを決意してくださり、矢吹先生ご夫妻を丸抱えで送ってくださいます。行田の教会にそして来てくださる先生方に感謝です!グリニッチ便りをお読みの方もお近くなら、是非、礼拝においでになって先生方にお会いください!

【ご夫妻プロフィール】

●矢吹 博(やぶきひろし)
行田カベナント教会牧師。行田のぞみ園代表理事(特定非営利活動法人/知的障害者のためのデイケア施設)。著書に「聖書おもしろパズル1,2」「楽しい子供会のアイディア40」他。子供たちのアウトドアキャンプにも長年携わる。自然と鉄道の旅をこよなく愛す。
●矢吹育代(やぶきいくよ)
埼玉県行田に住む。 牧師の妻。 2男2女の母親。21年間行田カベナント教会付属の小羊園で幼児保育に携わる。現在はハンディをいただいた方々の自立のためのデイケア施設の施設長。



Sさんへの手紙
   H.K.姉(グリニッチ福音キリスト教会会員)
 主の御名をたたえます!!
亡くなった子どもの事、率直に聞いてくださってありがとう。

どう乗り越えたのか・・正直、自分に乗り越えたという実感はあまりないです。たぶん子どもを亡くしてから今までの「時」の中で徐々に徐々に変えさせられてきたのだと思います。でもその間に、神さまを自分の心に受け入れた事が全ての変化の始まりであった事は確かです。今、これだけ時間が経ってみると余計にはっきり見えてきます。

私の信仰の求めは「子どもの死という事実」から始まりました。子どもの入院している期間(1年2ヶ月)、私は本当にふらふらひどい状態だったんですよね。本当の神さまを知らなかったため、私は全てに振り回されていました。それまで結構善良だ(!)と思っていた自分が実は全く愛を知らない人だったこともその時思い知らされました。

同じ病気でも直って退院していく子ども達、ニコニコその子を取り囲んでいる喜びのご家族の方達を、一緒に喜んであげる事なんて出来ませんでした。どうしてうちの子は直らないの?どうしてまた私たちが病院に取り残されるの? 怖い事に一応顔ではよかったね、なんて笑っていましたが、心を見られる神さまはさぞや顔を背けんばかりだったと思います。そればかりか私は誰よりも辛いに違いない当の子どもの心よりも、自分の思いを真ん中において苦しんでいたのです。

挙句の果てに、こんなこともありました。息子よりも後から入院してきて、薬が効いてどんどんよくなっていくお子さんがいましたが、その親が信じていた名前も教理も知らない宗教を「直してほしい!」という為だけに信じた真似をして、言われる通り、お経のようなものを書いた紙を口に入れ(恐ろしく怪しい行動ですよね)たり、今から考えたらほんとうに正常でない行動をとっていました。とにかく恐ろしく自己中心な自分の本性、人の事を喜べない自分、愛を知らない自分を見せ付けられた1年と少々でした。

子どもが亡くなる少し前、部屋の隅に誰かおじさんがいるというんですよね。そんな方に行っちゃいけないと私は必死で言ったんですが、子供の容態はどんどん悪くなって行きました。ドクターたちが入れ替わり立ち代りバタバタと部屋に入り、大きな機械も出たり入ったりして、一体何が今起こっているか定かでない感じの中、息子だけは何故だか結構ご機嫌な顔をして「明日が楽しみ!」「明日が楽しみ!」と意識がなくなるまでつぶやいていました。それが91年です。

93年渡米した時、私はまだしっかりその事を引きずっていました。廻りに励ましてくださる方も与えられ、さすがに亡くなった直後のようなひきこもりは脱していましたが、もっと悪い事に私の中には自己憐憫の思いがしっかり根付いていました。そのくせ心の中では「子どもを殺したのは実は自分だ」と自分を攻め続ける面もありました。

補習校でビラ配りをしていらした主人の同期のKさん(グリニッチ教会のOBです)に会ったのは95、6年だったと思います。私はその頃それこそ渇き、何かを求めていましたから、口先だけでなく、私の質問に心から答えてくださろうとするKさん、Kさんの奥様の存在は、他の通り一遍の付き合いの人とは違うものでした。皆、深入りしたがらない領域の事でも、正直、誠実に答えてくださり、表面だけの付き合いに慣れていた私にはある面、真剣、まじめ過ぎてちょっと疲れるような気もしましたが、その答えから夜も考えさせられることが続いたりしました。

「息子の死が自分のせいだ」と不遜にも口にした私に、即、ぴしりと「人の生きる、死ぬは神の領分です」とおっしゃいました。私が半分人生を捨てていたような生き方をしていたこの頃から、少し前を向けるようになったのはこのことばが実はとっても大きかったです。

Kさんからの一言の次に大きく前に進めた第2弾・・・。私はその後、教会に行くようになりましたが、ずっと心の重荷になっていたのは「亡くなった子どもは今、幸せなんだろうか」という問いでした。それにずばりと答えてくださったのは前の牧師夫人でした。「もちろんですよ。幼子でしょう!」という答え。その時の気持ちの変化は非常に大きなものでした。何しろ聖書で言われている事でしたし、あれだけはっきり、すっきり確信をもって答えてもらった事はなかったので大きな喜びと共にストンと自分の心で納得出来ました。飛び上がりたいほど目の前が明るくなった気持ちでとても安心し、感謝しました。

こうして振り返って思うのは、やっぱり神さまが全て用意してくださっていたということ。小さな事まで思い巡らすとそれはもう見事としか言いようがないほどに。だから本当に自分で乗り越えたのではないんです。この経験を通してこれだけ成長しましたとはとても言えないけれど、みことばにある通り、実を結ぶ者でありたいとはいつも祈っています。

Sさん、ご主人のことを伺った時、神さま何故ですか?受洗して間もないSさんにこんなにも大きな試練をお与えになるなんてって、と私、正直、何度も思いました。でも神さまのなさることです。絶対に、絶対に今は苦しくても益に変えてくださること確信しています。私、前も言ったかもしれませんが、Sさんの姿に本当に感動しています。それはSさんを通して、Sさんをしっかり支えてくださっている神さまを感じる事が出来るからだと思います。
・・・祈っています。

孤独感、恵まれているように見える人たちが遠くに思えること、わかります。私もそうでした。でもSさんは祈るべき方を知っていらっしゃいます。そして兄弟姉妹が与えられています。神さまによって備えられ、結ばれている兄弟姉妹です。皆が同じ経験をしてはいません。でも思いを共有したい、役に立ちたいと祈りを持っている者たちです。それに誰より天のお父さまがSさんの内も外も全て知っていてくださいます。だから孤独感をつのらせない様に気を付けて・・・。あと私のように自己憐憫の罠にはまらないように。これもサタンのよく使う手。

なんて思いっきり偉そうな事言ってしまってごめんなさい。「ひかりさんとご家族の思いに近付けたことがやはり、神さまの恵みであると思います」とおっしゃれるSさんには本当に神さまが働いてくださっています。
・・・祈っています。

お返事が遅くなってしまってごめんなさいね。又日曜にお会いしましょう。

ひかり■

「あなたがたの会った試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。」(Iコリント10−13)




■2007年6月〜8月の集会予定■
(変更の可能性もありますので電話でご確認ください)

【特別集会】
6/03 @ 10:00am
 礼拝:矢吹師を迎えて
(同) 1:00pm~4:00pm
 矢吹夫妻&立石家歓送迎会@牧師館裏庭
6/24 @ 2:30〜5:30pm
 夏の子供お楽しみ会@牧師館裏庭
8/21B〜23D 2007子供バイブルキャンプ(年長〜小6)

【定例集会】
● 礼拝日曜日10:00am〜11:15am
● サンデースクール
  日曜日 11:20am〜12:00pm
 大人、子供はそれぞれクラスに分かれます
● 祈り会 グリニッチ/水曜10:00am

【各種集会】
★ グリニッチ家庭集会(場所はTELで)
  原則第一金曜 10:00am 6/1
★ ハリソン聖書研究会
隔週火曜 10:00am 5/22、6/5、6/19
  場所:ハリソン長老教会
★ グリニッチ聖書研究会 10:00amE
 (場所はTELでご確認ください)

★ ニューヘイブン聖書研究会
 (場所はTELでご確認ください)
★ スタンフォード聖書研究会
毎週火曜1:00pm 場所:井上宅
★ ハートフォード家庭集会 5/17,6/7,21
 隔週木曜10:30pmテイラー宅
★ ビジネスピープル聖書講座
原則第一火曜8:00pm 6/5, 7/3, 8/7
  会堂事務室にて
★ メンズバイブルフェローシップ
 隔週水曜8:00pm荒木宅

※上記以外にも週の間に、入門クラス、聖書研究会が定期的に行われています。夏の間は不定期になりますので、お問い合せください。
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ハーベスト・タイムの放送を毎週金曜朝8時よりWMBCにて、あるいはWEBで!! 
http://www.harvesttime.tv/
★お勧めキリスト教日本語ウェブ放送局: BBN聖書放送 http://www.bbnradio.org/japanese/


《教会住所》

グリニッチ福音キリスト教会
(Japanese Gospel Church of Greenwich)
牧師 立石尚志
c/o St. Paul Ev. Lutheran Church, 286 Delavan Ave. Greenwich, CT 06830
website: www.jgclmi.com

《問い合わせ》
教会TEL/FAX(203)531-6450
牧師宅TEL/FAX (203)531-1609
e-mail: jgclmi@verizon.net
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