■グリニッチ便り■          No.133, 2007年2〜3月号
 Japanese Gospel Church of Greenwich        グリニッチ福音キリスト教会

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
中国・韓国・日本 グリニッチ福音キリスト教会 牧師 立石尚志

●HEY! Chinese, Japanese, Korean! 白人の子供たちが指で目尻を上げたり下げたりしながら東洋人をからかう・・・ロスに住んでいた子どもの頃の思い出です。Political Correctnessなどなかった1970年代当時このようなことは別に普通のことでした。アメリカ人からしてみればこの三国、つり目で、箸を使い、米を食べ、算数ができ、お辞儀をし、理解不能な「絵文字」を使う人々でしたので区別できなくてもしかたがなかったのかも知れません。確かにこの三国、いにしえの時代から政治的にも経済的にも文化的に密接に影響を及ぼし合って来ています。

そして現代、政治的にはなおギクシャクしているものの、経済的、文化的な交流がいかに活発化して来ているかはほとんど説明不要です。海外在留邦人数は過去5年間で英国、ブラジルを大きく出し抜いて中国がアメリカについで二位、テレビを賑わす韓流ドラマには老若男女が魅せられ、キムチは日本の食卓において珍しいものではなくなりました。かつてNo.1と思っていた私たち日本人ですが、国内の様々な状況に自信を失いつつある中、この二国には「押されている」いや「抜かれた」とさえ多くの人が感じている今日この頃です。

●さて、工業製品、娯楽、食べ物、観光とあらゆる領域で今では関係の深い中国、韓国ですが、実はある事柄においては日本とはまったく異なった状況があります。中国人口十四億人のうち推定7.5%(一億人)以上、韓国人口四千七百万人のうち少なくとも30%(千四百万人)以上、対する日本は人口一億二千万人のうち1%(百万)強。これはそれぞれの国のクリスチャン人口なのです。韓国にクリスチャンが多いことはすでによく知られていることですが、大きな粛正がなければ中国こそ向こう10年のうちに、世界最大のキリスト教国になるのです。両国のキリスト教は日本の帝国主義や戦争、共産主義からの迫害や苦難に耐え抜いて来ただけあって筋金入りです。

だからと言って悲壮感に溢れているわけではなく、逆に「喜びと感謝・祈りと聖書研究」の勢いに満ちていることが特徴です。2000年前、迫害の中でローマ帝国中に広がった初代の教会のごとく、韓国は今や米国と並んで世界中に最も多くの宣教師を送り出しており、国内宣教師の数で言うなら中国がすでにいちばん多くの宣教師を有している国かも知れないのです。驚くべきことに、日本で一年間にクリスチャンになる数の人々が中国ではたったの一日でクリスチャンになるのです。

●黒船にのって太平洋側から伝えられた西洋キリスト教は150年たった今でも1%のクリスチャンしか生み出せずなお苦闘中です。しかもそのキリスト教は今では「結婚式」と化し、おとぎ話の世界のようにさえ思われています。しかし、今、古くから文化が伝えられてきた朝鮮半島ルート、そして東シナ海を渡って中国から、新たにキリスト教が入ってこようとしているのです。

文化的に見れば私たちの兄、姉たちに当たるこれらの国々でなぜ、苦難を通り抜けた結果、これほど多くの人々がキリストを信じるようになったのか。紛れもなくイエス・キリストに対する信仰のうちに人生の諸問題に対する本当の答えがあるからなのです。日本も今こそキリストに心を開く時と信じます。■

※ 中国のリバイバルに関する感動的なビデオ(英語)を次のサイトよりダウンロードできます:www.chinasoul.org

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
御翼みつばさの陰に
S.F.姉


1)思わぬ悩みの 襲う時も
御翼の陰に 来たり憩え
愛の神は 見えざる御手持て
絶えず汝(なれ)を 守り給わん

2)生き行く戦い 激しくとも
御誓い(みちかい)守りて雄々しくあれ
愛の神は 見えざる御手持て
永久(とわ)に汝を 守り給わん

これは『御翼の陰に』と言う題で、短大のクワイアの一員だった頃に、チャペルコンサートで歌った歌です。最近、この歌詞をつくづく思い返すチャンスがありまして、本日はそのお話をさせていただきます。

●私がアメリカに来たのは19年前、1988年の3月31日です。駐在で異動する夫に付いて、三人の小さな子供たちを抱えてやってまいりました。小学生の頃から教会に通っていた私でしたが、受洗する度胸がないままに大人になりました。それが渡米する二週間前に突然その機会が与えられ、千葉県成田教会の牧師先生によって洗礼を授けていただき、受洗証明書を引っ越し荷物に押し込んでの渡米でした。

 コネチカットのグリニッチに最初到着したとき、こんな田舎町に住むことになるとは思ってもみなかったのですっかり気落ちしてしまいました。しかしすぐに4人目の子供を授かり、私も子供の送り迎えや学校のボランティアに明け暮れて、ニューヨークの郊外生活を楽しむ毎日がやってまいりました。思えばこの時が私の人生で一番気楽な日々でした。この町にはその頃日本人教会はなく、どの教会に行こうかと迷っているうちに8歳の長女が、「私、クラスメートと同じコーラス部に入りたいの。」と言い出したので様子を見に行くと、それが自宅近くの長老派教会主催の子供クワイアで、長女に先導される形で私もその教会に通うようになり、半年ほどしてそこの会員となりました。

●ところが渡米6年目、まったく予想もしなかったことが起こりました。夫の強い希望で離婚することになってしまったのです。あまり夫婦仲が良いとは言えませんでしたが離婚など自分には関係ないと思い込んでいましたので心の準備も経済的な準備もありませんでした。途方に暮れるとはこのことです。短大を出てすぐに結婚をし、主婦だけをして17年、まともな仕事の経験もなく、しかもここは異国。日本の親兄弟や友達には弱みを見せたくなかったので帰国は選びませんでしたが、4人の子供を抱えてこれからどうやって暮らしていけばいいのか。まずは職探しでした。幸い離婚前にグリーンカードを取得していたこともあり、新聞広告を頼って応募した日系通信社の編集補助のポジションに一度で受かりました。一番上の娘に弟や妹の面倒を見させながらの通勤が始まりました。なかなか良いスタートだと自分では思っていました。

●しかし、一番多感な時期の長女には、両親の離婚とそれに続く私の不在がかなりの重荷となったようで心身に変調をきたすようになりました。やがて鬱を患い不登校となり、とうとう入院することになってしまいました。Storm 96 と名付けられた豪雪に見舞われた96年の忌まわしい冬、仕事から帰って来た私は、帰宅途中で買って来たマクドナルドのハンバーガーを下の三人の子供たちに手早く与えた後に、車をおっかなびっくり運転しながら長女の入院する病院までの雪道を走らせました。30分だけ面会して、またそろりそろり帰って来るともう夜中の11時。ソファでは服を着たままの末っ子が毛布もかけずに寝入っていて、それを抱き上げて二階に運ぶ毎晩でした。私の帰りを待っていたのでしょう。

●そんなことを二週間も続けたでしょうか。ある朝の通勤電車は雪のために途中で止まってしまいました。早く会社へ到着しなければ、朝一番のニュースの編集に間に合わない。この国で子供を養っていくためにはどうしても私が稼ぎ続けなければいけない。そんな強迫観念と、雪で学校が休みになって家に残して来た子供たちへの心配と、入院中の長女を思って、急に情けなくなってしまいました。気が付くと膝に置いた手の上に熱いものがこぼれていました。私は自分でも気が付かないうちに泣いていたのです。慌ててハンカチを探し出して目元を押さえた時に、ふと、隣の席の女性が熱心に読んでいる本の見出しが目に留まりました。そこにはこう書いてありました。”Don’t give up until a miracle happens.”

 その小さな読み物は、教会で配られるDaily Breadという月刊小冊子で、各ページのトップにその日の聖書箇所と課題が書いてあり、その下にその解説が続きます。私が目にしたページは多分、ルカによる福音書の18章を解説したものではないか、と言う立石先生のご意見です。そうです!
 Don’t give up until a miracle happens!
私はその言葉に勇気付けられて、また新たな一歩を踏み出しました。長女も入退院を繰り返しながらもどうにか高校を卒業して大学へと進みました。

●でも私は一人で頑張っているつもりで毎日気負っていましたから、心も体も疲れることばかりで、日曜日ぐらいはゆっくり寝ていたいと、教会から足が遠のくようになりました。自信に満ち溢れた顔で礼拝に参列するアメリカ人に気後れを感じ始めたのもこの頃です。私なんか恥ずかしいこと、かっこ悪いことばかりの繰り返しで、教会に行っても居場所がない、自分は神さまの前に堂々と出られないことばかりしている。そんな思いに囚われ、ついに教会生活から離れてしまいました。

 日本人であること。英語が不自由なこと。離婚した女であること。子供を4人も抱えていること。仕事を始めたばかりだと言うこと。その頃の私には全てのことが負い目のように思われ、そんなコンプレックスを持ちながらの生活がその後ずっと続きました。子供たちはそれぞれ思春期特有の悩みを抱えながら成長し、私も忙しさゆえにゆっくり一人一人の相手をしてやれないまま時間が過ぎて行きました。子育てに関しては思い残すことばかりです。

●一昨年の初夏、今度は末の娘が病を得て入院中でした。私の思い煩いが頂点に達していたある日、家に届いた一通のダイレクトメールに導かれて、グリニッチ福音キリスト教会の門を叩きました。私がしたいことはただ一つ、両手を合わせて静かなひと時を持つことだけでしたが、それから再び、毎週教会に通う生活に戻り、その年の暮れには教会の会員にさせていただくことができました。ソファで寝ていた小さな娘は18歳となり、病も癒され、去年の三月には堅信礼を受けて正式なクリスチャンとなりました。長女と長男も良い伴侶を得て去年の暮れから今年の初めにかけて立て続けに結婚式を挙げました。私は誠に忙しい今日この頃です。

●「こんな奇跡が起こった!」とか、「その日を境に私は生まれ変わった!」とかの、いかにも喜ばしい話を私は持ち合わせていません。しかし、私が日本人であること、英語はあまり上手ではないけれど日本語がぺらぺらであること、4人の成長した子供が居ること、仕事も気が付けば10年選手になっていること・・・負い目だと思っていた全てのものがいつの間にか財産に変わっていました。まさに、ローマ人への手紙8章28節に書いてあるとおりです。

『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。』

●さらに気付かされたのです。「私は神さまに愛される資格はないと思っていたけれど、本当はずっと神さまの豊かな愛を受けていたのだ。洗礼を受けた19年前から、私はその御翼の陰にいたのだ。」と。私は神さまの聖霊からお力をいただいて、愛されて、守られて、アメリカ生活を続けることができてきたのだということも、今やっと知ることができました。インターネットで『御翼の陰に』という言葉は詩篇57章1節にあることも知りました。

『神よ。私をあわれんでください。私をあわれんでください。私のたましいはあなたに身を避けていますから。まことに、滅びが過ぎ去る日まで、私は御翼の陰に身を避けます。』

●私はこれからも御翼の陰に守られて生きていきますから、なんの心配もありません。今までは、「子供たちの手が離れたら私は一人ぼっちでこの国でどうしよう」、と不安になっていましたが、今は不思議な力が湧いて来て、「アメリカでしか出来ないことをやってみよう、もっと違う仕事にチャレンジしてみよう」という希望を持つようになりました。Don’t give up until a miracle happens です。■
-----------------------------------------------------------------------------------------------
■2007年3月〜4月の集会予定■
(変更の可能性もありますので電話でご確認ください)
------------------------------------------------------------------------------------------------
【特別集会】
4/08 @ 9:30am~10:30am
  イースター子供会
 
(同)11:00pm~12:30pm
  イースター特別礼拝



【定例集会】
● 礼拝日曜日10:00am〜11:15am
● サンデースクール
  日曜日 11:20am〜12:00pm
 大人、子供はそれぞれクラスに分かれます
● 祈り会 グリニッチ/水曜10:00am

【各種集会】
★ グリニッチ家庭集会(場所はTELで)
  原則第一金曜 10:00am 4/6、5/4
★ ハリソン聖書研究会
隔週火曜 10:00am 3/13、27、4/10,4/24
  場所:ハリソン長老教会
★ グリニッチ聖書研究会 10:00amE
 (場所はTELでご確認ください)
★ ニューヘイブン聖書研究会
 (場所はTELでご確認ください)
★ スタンフォード聖書研究会
毎週火曜1:00pm 場所:井上宅
★ ハートフォード家庭集会
 3/8木曜10:30pmテイラー宅
★ビジネスピープル聖書講座
原則第一火曜8:00pm 3/6, 4/3,5/1
  会堂事務室にて

※上記以外にも週の間に、入門クラス、聖書研究会が定期的に行われています。夏の間は不定期になりますので、お問い合せは下記、教会か牧師宅(立石)までお願いします。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
ハーベスト・タイムの放送を毎週金曜朝8時よりWMBCにて、あるいはWEBで!http://www.harvesttime.tv/
★お勧めキリスト教日本語ウェブ放送局: BBN聖書放送 http://www.bbnradio.org/japanese/
------------------------------------------------------------------------------------------------
《教会住所》
 グリニッチ福音キリスト教会 (Japanese Gospel Church of Greenwich)
 牧師 立石尚志
 c/o St. Paul Ev. Lutheran Church, 286 Delavan Ave. Greenwich, CT 06830
 website:  www.jgclmi.com

《問い合わせ》
 教会TEL/FAX(203)531-6450、 牧師宅TEL/FAX (203)531-1609, e-mail: jgclmi@verizon.net
------------------------------------------------------------------------------------------------