■グリニッチ便り■ (No.126, 2005年11-12月号)グリニッチ福音キリスト教会
Japanese Gospel Church of Greenwich


小羊とライオン グリニッチ福音キリスト教会牧師 立石尚志

12月9日にC.S.ルイス作*の“The Lion the Witch and the Wardrobe (ライオンと魔女) ”が全米の劇場で公開される。グリニッチの隣、州境を越えたポートチェスターの町にも10月末にオープンしたばかりの劇場があり、わが家の子供たちは“Narnia”と書かれた劇場のポスターのを見るたびに「12月9日、12月9日」と念じている
(幸い米国は映画は安いので助かっている!)。「ナルニア国物語(全七巻)」はC.S.ルイスという英国ケンブリッジ大学の英文学教授が児童向けファンタジーとして1950 ~ 1956年までの間に発表したものだ(瀬田貞二訳:1966年に全巻)。大人でも一度手にとって読み始めさえすれば、すぐにナルニアの世界に引き込まれていくに違いない。しかももうすぐ劇場で見られるし(ということはDVDもそう遠くない!本もそれぞれが短く、すぐ読める)日本でも3月にはロードショーの予定である。これを期に是非、ナルニアに一歩足を踏み入れられてはいかがだろうか。

クリスマスがいつまでもやってこない!
ところでナルニアの国は白い魔女の支配のもと、いつまでも続く冬におおわれていた。善良なナルニアの住人たちにとり、いつまでたってもクリスマスがやってこない、という実に悲しく辛い状況が続いていた。そこにペベンシー家の4人の子供たち、ピーターとスーザン、エドモンド、ルーシィが「この世」から「ナルニア」に不思議な方法で遣わされ、魔女の支配からナルニアを解放する手伝いをすることになるのだが、しかし真の自由が得られるためには思いも寄らないことが...。というのがこの映画のストーリーラインである。
 ルイスは「クリスマスがやってこない」状況を出発点として、物語を展開していく中で「クリスマスの本当の意味」を描こうとしているのだが、それだけにこの映画がクリスマスの時期に封切られる、というのは意味深い。しかし、これ以上語ってしまってはルイスに対しても、ディズニー(映画製作会社)にも申し訳ない。ただもうちょっとヒントが欲しいという方のために、第三作目「朝びらき丸、東の海へ」のラストシーンだけ紹介したい。

・・・そばによって見ると、なんとそれは一ぴきの子ヒツジでした。
「さあ、朝ごはんをおあがりなさい。」とその子ヒツジが、やさしいやわらかい声でいいました。その時三人がはじめて気がついたのですが、草地の上に焚火があり、それで魚を焼いていたのです。(中略)
「子ヒツジさん、教えてくださいな。」とルーシィがたずねました。「ここは、アスランの国へいく道ですか?」
「ここは、あなたがたの道ではありません。」と子ヒツジがいいました。「あなたがたがアスランの国にいく入口は、あなたがたのあの世界からひらかれているんです。」
「なんだって!」とエドマンド。「アスランの国へはいる道は、ぼくたちの世界からも通じているんですか?」
「わたしの国へくる道は、あらゆる世界から通じている。」と子ヒツジはいいました。が、そういった時、雪のように白い色は、うす茶をおびた金色にかがやき、子ヒツジの大きさがにわかに大きくなって、三人を見おろすように背が高くなり、たてがみから光をまきちらしていました。
「ああ、アスラン。」とルーシィ。「わたしたちの世界からあなたの国へいく方法を、わたしたちの教えてくださいませんか?」
(C.S.ルイス作/瀬田貞二訳「朝びらき丸東の海へ」
(ナルニア国ものがたり第三作)岩波少年文庫)

小羊とライオン
百獣の王と言えばライオンであり、小羊は身近な動物で最もかよわい存在といってもいいであろう。アスランは小羊(子ヒツジ)とライオンのその両方の性質を併せ持つ登場人物として描かれているが、これはどうしてであろう。答えは聖書にある。
 紀元前11世紀に始まった古代イスラエル王国の王家、ユダ族のシンボルはライオンであり、このユダ族からイスラエル、強いては全世界の救い主「メシヤ」が出ると預言されていた。一方、小羊は人の罪が赦されるために身代わりとなって殺され、祭壇で燃やされる「犠牲動物」の一つであった。バプテスマのヨハネという預言者はイエスを指さして「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と語った。そのイエスはダビデ王の子孫、ユダ族であった。新約聖書の主張はこのナザレ出身のイエスこそ、旧約聖書が預言していたメシヤ、「ユダ族から出た獅子」だった、ということなのだ。つまりアスランは・・・。

大人としての見どころ
大人がこの物語に取り組む時、人間が如何にして「善と悪との戦い」の中で成長し、「愛と犠牲」に生きることができるようになるかを読みとることが、真にストーリーを楽しむための鍵である。子育て中の親にとっても、実に多くの大切なヒントや教えが隠されているし、自分がどのような価値観に立っているかを問い直す機会にもなるであろう。同時にナルニア全編、直接キリスト教について言及しているところはなく、説教じみて堅苦しい所はないのだが、常に「ぼくたちの世界からアスランの国はいる道」を指し示そうとしていることも確かである。登場人物がみなそれぞれアスランとどのような関係を築いていくかを観察していくとき、この物語の最も深いところを垣間見るようになるのである。 ■

*C.S.ルイス:中世英文学博士/クリスチャン著作家(1898~1963) 「C.S.ルイス宗教著作集」(全八巻、新教出版社)など宗教書、随想、寓話等多数

●原書 "The Chronicles of Narnia " Zondervan
●オーディオドラマ(おすすめ!)
The Chronicles of Narnia, Limited Edition: Focus on the Family Radio
Theatre - Audiodrama on CD

※車でのドライブの長いアメリカ、このシリーズを車のCDプレーヤーに入れればたちまち、動くラジオ劇場です。 Amazon.com, Christianbook.com 等
●邦訳「ナルニア国ものがたり」瀬田貞二訳/全七巻 岩波少年文庫 Amazon.co.jp
●お奨めWEB:
http://w2322.nsk.ne.jp/~tkchurch/narnia_1.html
証し 日本に帰ってから
S.K.姉
/2002〜2004教会員

秋も深まり、紅葉の美しい11月となりました。グリニッチの皆様、お元気でいらっしゃいますか?2002年の11月17日に洗礼を受けてからもう三年になります。三年という歩みはまだまだ短いものですが、「えっ?そうか、まだ三年か」と思うほど神様はさまざまな体験をさせてくださいました。このような小さきものを救ってくださり、導いてくださった神様に賛美と感謝を捧げながら日々過ごせたそのことが、何よりもの恵みだと感じます。今日はここに、日本に帰ってからの私のささやかな証を書きたいと思います。

グリニッチで神様に出会った私は、日本の教会にはただの一度もいったことがありませんでした。帰国前に聖美さんが紹介してくださった車で30分ほどの教会は、初めて行った礼拝でなんともいえず心が踊り、一度で通うことに決めました。帰国前から「日本で自分に会う教会を探すのは大変だ」と言う話を聞いていましたから、神様がまだよちよち歩きの私がつまづかないように最短距離を用意してくださったことに感謝せずにはいられません。
この「上田オンヌリキリスト教会」は韓国に母教会をもつ教会ですが、ここで私はどれだけ聖霊の臨在を感じたでしょうか。大きな声で祈り、賛美することも私に合っていたのかもしれません。神様のなさることはいつも完璧です。ちょうど私が行く前の月に、教会学校の教師をされていたご夫妻がビジョンのため仙台に行かれたということで、私はすぐに教会学校の教師をさせていただくことになりました。この奉仕で私はどんなに恵まれているでしょうか。子ども達に聖書の話をする時、私の心は喜びで満たされます。聖霊様が喜んでいらっしゃるのだと思います。
また、この教会で「祈りと御言葉と賛美で生きる」喜びを学びました。デボーションの事をQT(Quiet Time)と呼び、この時間を何よりも大事にする教会です。ここで私は毎日神様と交わる喜びを知りました。主は求めれば必ず答えてくださる方だという事を実感しています。

転勤族だった主人も期せずして実家の近くの学校に赴任となり、今年の6月についに家が完成しました。結婚してからの私の思い煩いはこの「家」でした。できるだけ夫の実家から離れられますようにと、そうひそかに願っていました。家を建ててしまったらオシマイ、逃げられなくなるじゃない、というのが本音でした。人付き合いが苦手で気難しい義父母は私にとって「地の果て」の人でした。しかし、主はここにも見事に介入してくださいました。まず、教会が気に入り、「ここから離れたくない」という思いを与えていただきました。そして、ここで私にも神様の働きのために何かできる、というビジョンを与えていただきました。そのためには家が必要、というように主は見事に逆から私を説得してくださったのです。そして、御言葉に親しみ、その原則に従うほどに、夫に、義父母に対する否定的な思いがなくなっていることに気付きました。私の場合、神様を愛する事を通して、人を愛することができるようになったのです。御言葉の力は本当に計り知れません。自分のかたくなさをよく知っているだけに、ただ主をほめたたえます! 

主人はまだ信仰を持っていませんが、この家を建てる時は初めから全てを神様の権威に委ねてくれました。一切の「神事」をせず、全て牧師に取り仕切っていただく事を許してくれました。一番初めの儀式、「地鎮祭」はせず土地祝福式として執り行なっていただきました。以来、本当に祝福され、主人の提案で十字架の形のあかり取り、聖書や十字架を置ける飾りだな、そして屋根裏の私専用の小さなお祈り部屋と、信仰を証するものがここそこにみられる家が完成しました。今でも教会に行く事を拒否している主人がなぜこのような事を計らってくれたのか不思議ですが、主が確かに働いてくださっていることに感謝せずにはいられません。そして完成後は献家礼拝も捧げることができました。神様に建てて頂いたこの家を神様にお返ししたので、さながら私は「管理人」の気分で、そう思うと苦手な掃除も尊い主の働きに思えてくるのです。さすが神様! 本当に、小さな小さな祈りにも答えてくださります。(私は本当に片付けが苦手でこれができるようになるように祈って来たのです)

四人の子ども達も主の守りの中で喜んで教会に通い、感謝です。信仰を持つ前は、子育てで右往左往する私でした。しかし、全てを聖書の原則に当てはめることで、こんなにすっきりクリアーになるものか、と思います。今、日本で子供たちは悪しき勢力に取り囲まれているように思います。テレビを一たびつけただけでため息が出ます。一体、この国は何に向かって走っているのか、怒りすら覚えます。学校とて、よい環境とはいえないのです。しかし、そんな状況も全て主の御手のうちにある事を覚え、祈ることができる幸いは、何にも代えられないと思います。聖書を教えること、主により頼む事を教えること、そして母である私がより深く主と交わること、子育てはこれに尽きるのではないかと思います。「私が今日、あなたに命じるこれらのことばを、あなたの心に刻みなさい。これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい。」(申命記6:6、7)もちろん、現実の私は本当に罪深く、すぐ失敗をし、子どもと主の前で謝ってばかりです。しかし、子どもに謝ること、これは以前の私にはできないことでした。主の憐れみに感謝です。帰国してから示され、繰り返し読んだ申命記に、今日も力づけられ、子どもとともに主人の救いを祈る日々です。


2005年11月、 12月の集会予定     (変更の可能性もありますので電話でご確認ください)


礼 拝   日曜日 10:00am〜11:15am
サンデースクール  11:20am〜12:00pm※
  
※大人、子供はそれぞれクラスに分かれます
祈 り 会 グリニッチ/水曜10:00am
ニューヘイブン/木曜 (第 2,4,5) 12:00pm
各種集会 上記以外、週の間に多くの家庭集会、各種聖書研究会が定期的に行われています。
★11/20 Thanks Giving Special 子供会
★ファミリークリスマス会:12/18 1pm
★クリスマス・キャンドルライト礼拝:12/25 4:30 pm


★ハーベスト・タイムの放送を毎週金曜朝8時よりWMBCにて見ることが出来ます
★教会のホームページも少しずつアップデートしています
★お勧めキリスト教日本語ウェブ放送局:

BBN聖書放送 http://www.bbnradio.org/japanese/

《教会住所》グリニッチ福音キリスト教会 (Japanese Gospel Church of Greenwich)牧師 立石尚志
c/o St. Paul Ev. Lutheran Church, 286 Delavan Ave. Greenwich, CT 06830 website: www.jgclmi.com
《問い合わせ》 教会TEL/FAX(203)531-6450、 牧師宅TEL/FAX(203)531-1609, e-mail: greenwichjgc@verizon.net